2023.06.14 2023.08.16 アクアリウムの基礎知識 スポンジフィルターのメリットとデメリット レビュー・口コミ サーチ.com スポンジフィルターのメリット スポンジフィルターはスポンジによって水中のごみをキャッチする物理濾過と、スポンジに定着したバクテリアによって有機物の分解・無害化を行う生物濾過の両方を行うことができます。 そのため、小型水槽で少数飼育であればスポンジフィルター1つで十分な濾過能力があり、水質を安定させることが可能です。ただし、スポンジが目詰まりをして水の通りが悪くなると濾過能力が低下しますので、定期的にスポンジを取り出して揉み洗いしてごみを取り除く必要があります。スポンジフィルターのスポンジは目詰まりしないように定期的に揉み洗いする一般的なエアリフト方式のスポンジフィルターではエアーポンプを使用していますので、排水口付近の水面が揺れたりすることにより、酸素供給効果が期待できます。スポンジフィルターは水面を泡で揺らすので酸素供給が可能スポンジフィルターは定期的にスポンジを揉み洗いして使用しますが、スポンジがへたって来たら交換が必要です。通常のエアリフト方式のスポンジフィルターであれば、エアーポンプを用意してエアーチューブとつないで水槽に入れるだけなので導入が簡単です。また、スポンジフィルターは生物濾過だけでなく物理濾過能力や酸素供給能力にも優れているので、生物濾過能力に優れる底面式フィルターや外部式フィルターなどの他のフィルターと組み合わせると水槽全体の濾過能力がさらに高くなります。このようなストレーナースポンジは、スポンジフィルターのスポンジと同様に、水中のごみをキャッチする物理濾過とバクテリアが定着して有機物の分解・無害化を行う生物濾過の両方が行われます。 スポンジフィルターのデメリット スポンジフィルターは水槽内に設置しますので目立ってしまうことがあります。大きいスポンジを使用する場合や複数設置する場合ではかなり存在感が出てしまいます。特に小さい水槽の場合は流木や水草をたくさん入れることができないので、スポンジフィルターを隠すのは難しいです。このような場合は、スポンジが黒の場合は水槽のバックスクリーンを黒にすると目立ちにくくなるのでおすすめです。大きい水槽で流木や水草がたくさんある場合はある程度スポンジフィルターを隠すことは可能です。 スポンジフィルターは物理濾過や生物濾過能力が高く、非常に優秀なフィルターですが、ろ材であるスポンジが小さいと定着できるバクテリアも少なく、大型水槽や過密水槽の場合は濾過能力が不足する場合があります。また、通常のエアリフト方式のスポンジフィルターの場合は水の循環量が多くないため、大きな水槽では水槽全体の水が上手く循環せず、濾過効率が低下することがありますので注意が必要です。このような場合は上部式フィルターなどの物理濾過が得意なフィルターを使用すると管理が非常に楽になります。エアリフト方式のスポンジフィルターを使用すると、せっかく溶けた二酸化炭素が泡によって水面が揺らされることによって抜けてしまいます。二酸化炭素添加効率が悪くなりますので、二酸化炭素を添加している水草水槽の場合は、密閉空間内で空気に触れずに濾過ができる外部式フィルターを用いるのが良いです。 スポンジフィルターは一般的にエアリフト方式を採用していますが、エアポンプによって空気を送り込むため、騒音が発生することがあります。特に寝室や静かな空間に水槽を置く場合、この騒音が気になることがあります。騒音を軽減するために、静音タイプのエアポンプを選ぶか、スポンジフィルターを水槽の近くではなく離れた場所に設置すると良いでしょう。また、スポンジフィルターはフィルター内部に汚れやゴミがたまりやすい傾向があります。これらの汚れが蓄積すると、フィルターの性能が低下し、水質管理が難しくなることがあります。定期的なメンテナンスとクリーニングが必要となるため、手間がかかることもデメリットと言えるでしょう。さらに、スポンジフィルターはデザイン性に限界があります。一般的にはシンプルなシリンダー状の形状で、水槽内に設置されるため、視覚的に目立ってしまいます。美しい水中景観を重視する場合には、他のタイプのフィルターを検討する必要があります。これらのデメリットを考慮して、水槽の環境や個々のニーズに合わせて適切なフィルターシステムを選択することが重要です。スポンジフィルターは多くの場面で優れた性能を発揮しますが、デメリットも理解しておくことで、より快適な水槽管理と美しい水中世界を実現できるでしょう。 ABOUT ME レビュー・口コミサーチ.comアクアリスト小学生の頃から30年以上アクアリウムをしています。 メダカや金魚、熱帯魚や水草水槽、海水魚水槽やサンゴ水槽などの様々なジャンルのアクアリウムの情報をお届けします。 アクアリウム製品の紹介や商品レビューなどもしていきますのでよろしくお願いいたします。