アクアリウムの基礎知識

ガラス水槽の特徴と注意点を解説

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ガラス水槽の特徴


ガラス水槽はその名の通りガラスを用いて作られた水槽のことで、昔から最も一般的に魚の飼育に用いられてきた水槽です。

ガラスの板をシリコンでコーキングして接着することにより製作するのが一般的です。

ガラス水槽は透明度が高く泳ぐ魚の様子が非常にクリアに見えます。

ガラス水槽に用いられるガラスには、普通ガラス(フロートガラス)と高透明ガラスがあり、それぞれ見え方が異なります。

下の画像の上側が高透明ガラス、下側が普通ガラスです。

ガラス水槽のガラスの種類は緑っぽい普通ガラス(フロートガラス)と透明な高透明ガラスがあるそれでも透明なので魚の観賞には問題ありませんが、緑色が気になるという方は高透明ガラスでできた水槽を選ぶとよいと思います。

ガラス自体は耐久性が高く、経年劣化があまりありません。

また、傷がつきにくいので、ガラス面のコケ掃除の際に金属製のスクレーパーでこすっても問題がないので掃除がしやすいです。

普通に使用していれば割れることはあまりないのですが、水槽を落としたり固いものにぶつけると割れることがあります。

ガラス水槽の寿命


ガラス水槽は寿命が5年から10年程度で、主にシリコン部分の劣化が原因で水漏れが発生することがあります。

海水魚水槽は特にワームプロテクトが必要であり、粗悪なコーキング材を使用したり、スクレーパーでシリコンをこすったりすると水漏れが発生することがあります。

修理は可能ですが技術が必要であり、買い替えることが理想です。

水漏れはまれですが起こると大変なので、早めの交換を心がけることが重要です。

オールガラス水槽とフレーム


水槽には、オールガラス水槽とフレーム水槽の2種類があります。

オールガラス水槽はフレームがなく、観賞性が高いですが強度が低く値段も高めです。

上部フィルターの使用は推奨されていません。


一方、フレーム水槽はフレームによって補強されており、強度が高く水槽の壁厚を薄くでき値段が安めです。

観賞性はやや低いですが、上部フィルターの使用ができます。


縁ありガラス水槽と曲げガラス水槽


曲げガラス水槽は、曲げ加工により接着部分をなくし、観賞性を高めた水槽です。

一般的に前面のみが曲げガラスになることが多いです。

水槽内から見るとレンズ効果で拡大して見えたり、掃除がやりにくかったりします。

値段は少し高めで、掃除する際には工夫が必要です。

ガラス水槽のデメリット


ガラス水槽のデメリットはいくつか存在します。まず、ガラスの割れやすさが挙げられます。水圧や外部からの力によって割れる可能性があり、割れると水漏れや魚の逃げ出し、事故の危険性が生じます。また、大型の水槽は重くなり設置や移動が困難になる点もデメリットです。

さらに、ガラス水槽は基本的に直方体の形状であり、デザインに制約が生じることがあります。一方、アクリル素材は曲面や非対称な形状も作りやすく、デザインの自由度が高いです。

ガラスは熱を伝える性質があり、外部の温度変化に敏感です。夏場の高温や冬場の低温が水槽内の水温に影響を与える可能性があります。

また、ガラスの表面は比較的柔らかいため、爪キズや指紋が目立ちやすいというデメリットもあります。美しい水槽を維持するためには定期的な掃除や手入れが必要です。

価格面では、ガラス水槽は一般的な素材であり、比較的リーズナブルな価格帯の製品もありますが、大型や特殊な形状の水槽は高価になる傾向があります。

また、ガラス水槽を輸送する際は慎重に取り扱う必要があります。衝撃や振動に弱いため、配送時や移動時には十分な保護を行い、割れや破損を防ぐ対策が必要です。

これらのデメリットを考慮しながら、自分の飼育環境や予算に合った水槽を選択することが重要です。ガラス水槽は信頼性が高く多くの魚愛好家に愛されていますが、使用する際には上記の点に留意して楽しい魚の飼育を行いましょう。
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アクアリスト
小学生の頃から30年以上アクアリウムをしています。 メダカや金魚、熱帯魚や水草水槽、海水魚水槽やサンゴ水槽などの様々なジャンルのアクアリウムの情報をお届けします。 アクアリウム製品の紹介や商品レビューなどもしていきますのでよろしくお願いいたします。
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